【IT】Firefoxにもう一度チャンスを与えるべきときが来た…v57はMozillaの最高の自信作

あなたもぼくみたいな人なら、デフォルトのブラウザーを何年も前にChromeに替えて、それきりだろう。そしてその前にはきっと、Firefoxや、あの悪名高きInternet Explorerを使っていただろう。当時のChromeの強みは、そのスピードと単純性だった…対照的にFirefoxは、アップデートを重ねるたびに遅くて鈍重になっていた。でも、時代は変わった。今は、Firefoxにもう一回チャンスを与えるべきときだ。

今週の初めに、Firefoxを支える非営利団体Mozillaが、Firefox 57の最初のベータをローンチした。重要なニュースとは思えないかもしれないが、実はバージョン57は近年ではいちばん重要なFirefoxのリリースだ。それは、ユーザーには見えない部分の多くの可動部品を何年もかけてチューンナップしてきた成果であり、それによりGmailの受信トレイやYouTubeまたの名‘猫のフォーラム’が、一瞬でさっと表示されるようになった。Mozillaは今回のリリースの重要性を強調するために、このバージョンを“Firefox Quantum”と呼んでいる。

誰もが知ってるようにMozillaは、さまざまな実を結ばないプロジェクトに大量の時間と労力を浪費してきた。モバイルのOSも作ったし、IoTサービスや、ブラウザー内蔵のビデオチャットなども作った。内部的なもめごともあったし、その回復には時間がかかった。でも、こんなことを長々と取り上げても意味がない。重要なのは、Mozillaがやっと自分のツボを見つけて、再び集中できるようになったことだ。そしてその効果が、現れ始めている。

最近の数年間Mozillaの技術者たちは二つのプロジェクト〔エンジンとインタフェイス〕に心血を注ぎ、そしてついに、その成果が見えてきた。それには予想外に、というか必然的に、長い時間を要したが、このQuantumリリースによってMozillaは再び、インストールする価値のあるブラウザーを提供しようとしている。

Quantumに見られるアップデートの多くは、Mozillaの実験的なブラウザーエンジンServoに由来している。Servoは独立のプロジェクトとしてはリリースされず、あくまでも未来のFirefoxを育てる培養器だった。そのエンジンは、Mozillaがまさにこのようなユースケースのために作ったプログラミング言語Rustで書かれている。〔Rust参考記事〕

そのためFirefox Quantumは、マルチコアのCPUをフルに利用でき、それはとくにCSSエンジンで威力を発揮する。そもそもWebページの表示が速いことはほぼイコール、CSSレンダリングが高速であることだ。またそれによってメモリの使用量も少なくなり、スピードアップに貢献している。実際にメモリの使用量がChromeよりも少ない場合が、多いそうだ。

このリリースで、インタフェイスも新しくなった。たとえば、角の丸いタブはなくなった。新しいインタフェイスは、スピードと単純性を重視している。これまでのバージョンと同じく、インタフェイスのカスタマイズは可能だが、今度のインタフェイスは高密度の画面でも見栄えが良く、タッチスクリーンのあるラップトップでも反応が良い。
以下ソース
http://jp.techcrunch.com/2017/09/30/20170929its-time-to-give-firefox-another-chance/