【社会】ギャンブル依存症、全国で推計320万人

ギャンブル依存症が疑われる成人が全国で約320万人に上ると推計されることが29日、国立病院機構久里浜医療センター(神奈川県横須賀市)研究班の全国調査でわかった。

 約8割がパチンコやパチスロに最も多い金を費やしていた。

 国立研究開発法人「日本医療研究開発機構」から委託された同センターの研究班が今年5~6月、全国で75歳未満の成人男女計1万人を対象に面接調査を実施。4685人から回答を得た。

 ギャンブルのために借金を重ねたり、家族とトラブルになったりしたことがある場合、依存症が疑われる。こうした経験のある人は158人で全体の3.6%だった。この割合を全国の人口に当てはめると、約320万人と推計されるという。

 海外の同様の調査では、依存症が疑われる人の割合は、オランダが1.9%、フランス1.2%、ドイツ0.2%などで、日本の3.6%は高い水準にあった。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170930-OYT1T50010.html