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9月30日 16時18分
北京を訪れているアメリカのティラーソン国務長官は、３０日午後、中国の王毅外相と会談し、核・ミサイル開発を加速させる北朝鮮への対応について、中国がさらなる役割を果たすよう促したものと見られます。
３０日午後、北京に到着したアメリカのティラーソン国務長官は、日本時間の午後２時半ごろから中国の王毅外相との会談に臨みました。
会談の冒頭、王毅外相が「トランプ大統領の中国訪問を成功させるため、きょうの会談を実りあるものとしたい」と述べたのに対し、ティラーソン長官は「トランプ大統領の訪問の準備をはじめ、さまざまな重要な問題について意見を交わしたい」と述べました。
会談の内容はまだ明らかにされていませんが、双方は、１１月に予定されているトランプ大統領の初めての中国訪問の準備のほか、核・ミサイル開発を加速させる北朝鮮への対応について協議したものと見られます。
アメリカは、北朝鮮に核・ミサイル開発を放棄させるには、国連の安全保障理事会が今月採択した石油製品の輸出制限などを含む新たな制裁決議を上回る、さらなる圧力が必要という立場で、ティラーソン長官は、中国側に一層の行動を促したものと見られます。
これに対して王毅外相は、圧力をかけるだけでは問題解決にはつながらず、対話こそが重要という立場を重ねて伝えたものと見られます。
ティラーソン長官はこのあと、外交を統括する楊潔※チ国務委員や、習近平国家主席とも相次いで会談する予定で、トランプ大統領の初めての中国訪問を控え、米中両国が北朝鮮の問題をめぐって一致点を見いだせるか注目されます。
※「チ」は「竹」冠に「褫」のつくり
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