【電気自動車】“EVシフト” 素材メーカー 軽くて丈夫な素材開発強化

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世界の自動車メーカーが電気自動車の生産拡大を次々に打ち出し、「EVシフト」が鮮明になる中、鉄鋼などの素材メーカー各社は、先端技術を駆使して車のボディーや内装に使う軽くて丈夫な素材の開発や生産を強化しています。

次世代のエコカーとして普及が進む電気自動車は、1回の充電で走行できる距離を伸ばすため、車の軽量化が大きな課題となっています。

大手鉄鋼メーカーの「神戸製鋼所」は、アメリカの工場におよそ400億円を投資し、「超ハイテン」という特殊な鋼板の生産を60%増やすことにしました。この鋼板は通常の2倍以上の強度があり、軽くて丈夫な車のボディーを製造できるため、軽量化が必要な電気自動車向けにも需要が見込めるということです。

また大手製紙会社の「日本製紙」は、国内の工場におよそ30億円を投資し、植物の繊維から作られる「セルロースナノファイバー」という新素材の生産を始めました。新素材は、鉄よりも軽いうえに強度があるのが特徴で、会社では樹脂に混ぜて車の内装やドアのパネルなどに使う素材として開発を進める方針です。

電気自動車は、世界の大手自動車メーカーが相次いで生産を増やす方針を打ち出しており、素材メーカーの間では、先端技術を駆使して車の部品向けの開発や生産を強化する動きが今後さらに加速しそうです。

9月30日 11時28分