【海外】「殺人ピエロ」の犯人か。事件から27年後に女を逮捕。米フロリダ州

https://www.cnn.co.jp/usa/35108046.html

(CNN) 米フロリダ州ウェストパームビーチ郊外の自宅で1990年、息子やその友人と
食事をしていた女性がピエロの格好の人物に殺害された事件で、同州パームビーチ郡の
保安官事務所は30日までに、殺害現場から約1300キロ離れたバージニア州アビンドンで
容疑者の女を逮捕したと明らかにした。

シーラ・キーン容疑者(54)は殺害された女性の夫と事件の12年後に結婚していた。
26日に逮捕され、殺人罪で訴追された。パームビーチ郡の検察当局によれば、
検察は容疑者がフロリダ州に戻り次第、死刑を求刑するか明らかにするという。

事件では90年5月26日、女性の自宅敷地内の道路に白い車が進入。当局によれば、
ピエロの格好をして風船2つと花を持つ人物が車から現れた。女性が玄関で応対したところ、
ピエロは贈り物を手渡したという。ピエロはこの後、銃を取り出して女性の顔面に発砲し、
車に戻って静かに去って行った。女性は2日後に病院で死亡した。

捜査当局は当時、容疑者を特定したものの、有罪に持ち込むのに十分な証拠がないとしていた。

長年にわたり事件の突破口を開けない状況が続いていたが、同保安官事務所の
未解決事件担当班は2014年に捜査を再開。目撃者に改めて事情聴取を行ったほか、
1990年当時は利用できなかったDNA技術を使って証拠を調べたという。

また、容疑者が殺害された女性の夫と2002年に結婚していたことも発覚。
バージニア州ワシントン郡の保安官によれば、容疑者が逮捕された際、
2人は一緒に車に乗っていた。フロリダ捜査当局は、夫は訴追されていないものの
引き続き調べを進める方針だとしている。

最初の捜査時にも2人は男女関係にあるとのうわさがあったが、当時2人は否定していた。

捜査員らは今回の逮捕に当たり、事件当日に容疑者の自宅近くの小売店で風船や花が
購入されたことを突き止めていると言及。ただ捜査が進行中のため、DNA鑑定で補強された
証拠を含め詳細を明らかにしていない。