【福島】福島のコメ「全袋検査」で意見交換 県がジャーナリストなどに意見を聞く

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福島県内で生産されるすべてのコメの放射性物質の濃度を出荷前に測定する「全袋検査」の在り方について、県がジャーナリストなどから意見を聴く会が29日夜、東京で開かれ、すでに安全が確認されている地域は検査の対象から外してもよいのではないか、などの意見が出されました。

福島県原発事故の翌年から県内で生産されるすべてのコメを対象に、袋詰めされた玄米の状態で放射性物質の濃度を測定する「全袋検査」を行っています。検査では去年とおととし、2年連続で国の基準値を超える値は検出されておらず、一部の農家などからは検査態勢の縮小を求める意見が出ています。

このため県は「全袋検査」の今後の在り方について検討を進めていて、29日夜は県の担当者が在京のジャーナリストや大学教授などおよそ50人から意見を聴きました。

県によりますと、出席者からは「検査には多額の税金が投じられており、すでに安全が確認されている地域は検査の対象から外してもよいのではないか」という意見や、「メディアは福島のコメの放射性物質の濃度が下がっている実態などをより積極的に報道すべきだ」などの意見が出されたということです。県は会合で出された意見などを踏まえ、さらに議論を続けたいとしています。

9月30日 6時31分

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