民進党・小西洋之、“リベラル切り“小池都知事に「理不尽な選別はあってはならない」と不信感を露わ 一方、“論理矛盾“との指摘も…

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 「希望の党」代表として、民進党の合流について交渉の主導権を握っている小池都知事

 テレビ朝日政治部の足立直紀デスクによると、民進党出身者全員の公認を目指す前原氏に対し、自民党との対決色を鮮明にしている小池都知事は「民進党が看板を掛け替えただけではないか」という与党からの批判を恐れ、民進党出身者の“丸抱え“はせず、党の要職に就いていた議員や、リベラル色の強い議員を排除する可能性が高いのだという。

 実際、小池都知事は29日朝「全員受け入れる気はさらさらない」と発言。民進党を離党し、希望の党結党の一翼を担った細野議員も、野田元総理や菅元総理らを念頭に、“三権の長“の経験者の合流に難色を示している。さらに、岡田元代表や海江田元代表、長妻元厚労相、辻元議員らの名を記した“排除リスト“なるものも永田町には出回っているのだという。

 現有議席がわずか12の希望の党にとって、民進党の87議席と、その支持母体である「連合」の支援は魅力的だ。しかし、一度は希望の党合流を了承した連合内部からは、小池都知事による“リベラル切り“情報に怒りの声も上がっているようだ。

 29日放送のAbemaTV『AbemaPrime』に出演した民進党小西洋之参議院議員は、小池都知事の“リベラル切り“に対し、「理不尽な選別はあってはならない」と不信感を露わにする。

 「民進党の綱領と希望の党の綱領に、基本的な違いはない。弱っている人や困っている人にこだわり抜くのがリベラル。長妻さんは一般的にリベラル的だと見られていると思うが、外されるということは理解しがたい。辻元さんも、日米安保破棄などと言ったことはないはずだ。なぜ駄目なのか、納得されるような基準が必要だろう。野田前総理は高齢化社会の基盤づくりを一生懸命に体を張ってやってこられた方。その野田政権が決めた消費税の使い途を安倍総理は変えると言っている。総理経験者だから来るなというのは説得力がない。ある意味、健全な考え方を持っている方々がごっそり外れてしまうということは日本の政治にとっても良くない」。

 その上で小西氏は「両党の綱領に矛盾しない考えの人に対して外す・外さないというような、そんな政治をやってる場合じゃない。有権者の皆さんに、本当に幸せな社会作れるんだという大いくさを次から次に全国各地で仕掛けなければならない時。小池さんもそういう戦略を考えていると思うので、私自身は必要な人たちが排除されるようなことはないと思う」と期待感を示した。

■「小池さんには衆院選に出ていただきたい」

 「自民党と闘う、安倍政権を追い詰める人間が党首にならないとダメで私が党首になったら1か月で倒しますよ」。前回の番組出演時にはそう語り、とりわけ安全保障関連法案をめぐる議論では安倍政権を厳しく追及してきた小西議員。信念を貫こうと国会では体を張ったこともあり、採決の際に見せた、自民党佐藤正久議員との激しいもみあいは大きな話題を呼んだ。

 その信念は今も変わっていないようで、「安全保障関連法の時に全く賛成しないような方はそもそもアプライして来られないんじゃないか」と発言した小池都知事に対して、「安保法制は憲法違反だという理由で反対した人を公認しないっていうんだったら私は公認を受けられないだろうし、希望の党がそういう方針を掲げるのであれば、私は合流を求めない」と断言する。

 「28日の民進党両院議員総会でも、私は手を挙げて前原さんに申し上げた。特に集団的自衛権の解釈変更は救いようがない憲法違反で、安倍政権の言っていることは合憲の理屈ですらない、と。にも関わらず排除されるのであれば、間違ったことをやっている安倍政権を良しとする大きな政治勢力が作られることになる。まるで大政翼賛会だ、と。集団的自衛権の解釈変更は違憲だというのは民進党の見解でもあるので、論理的には全員が排除されることになってしまう。しかも細野さんはこの党見解をまとめた時の政調会長で、決定の責任者でもある。前原さんも、こうした考えを小池都知事に伝えているはず。これからの議論の中で、小池都知事の言う“アウフヘーベン“に至ると思う」。

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