【労災】男性の自殺、労災認める=職場でいじめ、遺族が逆転勝訴-大阪高裁

男性の自殺、労災認める=職場でいじめ、遺族が逆転勝訴-大阪高
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017092901146&g=soc

 阪神高速道路の子会社に勤めていた神戸市の男性=当時(24)=がうつ病で自殺したのは職場のいじめが原因だとして、父親が国に対し、労災と認めなかった処分の取り消しを求めた訴訟の控訴審判決が29日、大阪高裁であった。佐村浩之裁判長は、請求を棄却した一審大阪地裁判決を取り消し、父親の逆転勝訴を言い渡した。
 判決によると、男性は阪神高速道路の巡回業務を担当していた2012年5月、自宅で自殺。父親が遺族補償給付などを請求したが、神戸西労働基準監督署は業務が原因ではないとして不支給とした。
 佐村裁判長は、ペアを組んだ上司が巡回中などに「何もするな」「殺すぞ」と怒鳴り、男性に強い心理的負荷が掛かったと指摘。うつ病の発症を推認でき、自殺は業務が原因と判断した。(2017/09/29-18:49)