民進党・階猛、若狭勝氏の前で弱々しく「受け入れに寛容な政党であって欲しいなぁと思います」

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9月29日のBSフジ「プライムニュース」に出演した民進党階猛政調会長が、同じく出演していた希望の党若狭勝議員への配慮をにじませ発言するなど、民進党の弱い立場を浮き彫りにする場面がありました。

「寛容な政党であって欲しいなぁと思います」弱々しく

この日は「与野党政策担当に問う 総選挙の重点政策と争点」として階氏と若狭氏の他、自民党武見敬三参院政審会長や公明党石田祝稔政調会長共産党山下芳生副委員長、それに日本維新の会・浅田均政調会長など各党から出演。

注目される民進党からの合流について若狭氏は「ひとりひとり会って考え方を確認する」「検事としてやってきたのでウソの見抜き方を知っている」などと希望の党への参加を希望する民進党議員をしっかりと値踏みしていく姿勢を示すなど、冒頭から階氏にとっては居心地の悪い展開となっていました。

そうした中、細野豪志議員が前日の同番組で「民進党三権の長を経験した方はまずご遠慮頂く」と発言していたことについて反町アナから「菅さん・野田さんを公認しないということでよろしいですね?」と若狭氏に質問が飛びます。

すると若狭氏は「最終的には総合的な判断」とはしながらも希望の党としては「いろんなものに染まっていない人を非常に重視したい」と述べ、首相まで務めた民進党の顔のような存在は「ちょっと外れる」として細野氏の発言をいわば追認。

これを受けて反町アナが「民主党政権でトップを務めた2人を受け入れないとする線引きをどう感じるか」と階氏に尋ねると、階氏は細野氏も以前から「若い世代にバトンタッチしなくてはいけないと言っていた」として一定の理解は示しながらも、「寛容な政党であって欲しいなぁと思います」と強く主張できない立場であることを感じさせる発言にとどめていたのです。

階「ただやはりあのぅ、今回大きな塊を作って政権交代を実現する選挙にするというのが大義名分だと思いますので、そういう意味ではですね、私としてはこの局面ではですね、なるべくひとりでも多くですね、受け入れて頂くような、まさに寛容な政党であって欲しいなぁと思います、はい」
若狭「階先生と公約づくりのイメージ全くないです」

階氏が若狭氏と希望の党への配慮を窺わせていた場面は他にもありました。前原代表が政権公約づくりの枠組みについて「それは我が党の政調会長階さんと若狭さんでやっている」と発言していたことについて確認したシーンで階氏が「民進党にはこれまでに蓄積してきた政策があるので取り入れて欲しい」「希望の党としても綱領を掲げた理念を具体化出来る」「ウィン・ウィンの関係を築いていけないか」と主張すると、若狭氏から「時間がない。選挙公約は出来上がっている。」などとした上でこう一蹴されてしまうのです。

若狭「事実関係として今後、階先生と私が公約づくりを短期間でやるというのは時間的にもないし、そういうイメージは私には全くないです」

「では2人で何をやっているのか」という問いに対し、綱領は見ているが具体的な政策をまだ見ていないので大きく変わっているようであれば意見を言わなくてはいけないと民進党の存在感を示そうとした階氏でしたが、反町アナが若狭氏に対し「民進党の皆さんが我々はこういうふうにやってきたからこれを飲んでくれなきゃダメだというそういう交渉の余地はないですよね?」と確認、これを若狭氏が「そうですね」と認めたことによって、民進党の弱い立場がここでも浮き彫りになってしまいます。

その後も「これまでの議論とかけ離れたことが(政策に)書かれていないかどうか(判断する)」などと抵抗していた階氏でしたが、最後まで一定の立場を確保したいという姿勢を崩すことはありませんでした。

階「だからなんですか、今までと違うものを私どもから入れるとかですね、これまでの議論がちゃんと反映されてるかどうか。そういう観点から、チェックをしていきたいと思います」

しかし若狭氏の発言の際には下を向いてうつむいたり、自分の発言では若狭氏の方を向くなど、希望の党の軍門に下った民進党という印象を改めて与えていたと言えそうです。